囲碁のルールに、簡単な覚え方があればいいのですが・・・、教えてくれと言われても、初心者さんに教えるのは、なかなかに難しい。日本ルールよりも中国ルールの方が囲碁は敷居が低い。日本と中国ルールの違いと中国式の数え方を解説します。
盤面上で、黒と白のどっちが大きそうですかー?
ただこれだけの事を争うゲームです。
ね、簡単でしょう。
※オセロと囲碁、どちらの図も白が大きいです。
この図を見せて、黒と白のどちらが勝っていますか?
というふうに聞くと、日本では、黒の勝ちという人が大半。
実際、日本ルールでアゲハマなしなら、黒勝ちの図です。
しかしながら、中国ルールで見ると白勝ちの図となります。
白勝ちの理由は単純、盤面白の方が多いでしょう。
※大量のアゲハマがある場合、日本ルールでも中国ルールでも、
この場合、勝敗は同じ(白の勝ち)なのですが・・・、
中国ルールと違って、見た目で判断しにくいのが日本ルールの弱みです。
この場合、黒も白も同じ大きさの面積を囲っています。
この後、白がこのように自陣を埋めた場合、
白の囲っている部分の面積が14から7になってしまっています。
これが、日本式の数え方です。
しかし、中国式の数え方では、黒と白の面積は同じ。
これは、交点だけではなく自分の石も陣地として数えるためです。
※日本ルールと中国ルールの違いですが、
このような無駄な手がない場合には、例外を除いて同じ結果になります。
オセロと同じく、盤上で大きいほうが勝ちってことです。
日本ルールの場合、相手の死に石はアゲハマとして使えるので、
死んでいる石の部分は2目として数えます。
しかし、中国ルールの場合にはアゲハマが関係ありません。
中国ルールでしたら、真ん中に打っている分だけ黒のほうが大きいので、
盤上では黒のほうが大きいことになります。
※入門者・初心者のころは、自陣や相手陣に無駄手を打つことが多い。
中国ルールなら単純な多寡で判断できますが・・・、
日本ルールの場合には、無駄手があることなども考慮すると、
盤上陣地の大小だけでは勝負の判断ができません。